玄関を出ると、ちょうど近所の保育園のお散歩タイムだったらしく、2・3歳の子供たちがユルユルの2列縦隊を組み、お手テを繋いで歩いて来た。

かわいいなあ……

(将来は私も保育士になろうか、過酷な職場だろうけど〜)
などと考えつつ駅に向かって商店街を進んでいると、今度は我がマンションの管理人さんが昼の弁当を片手に下げてやってきた。
「おや、これからですか?いってらっしゃい」
気持ち良く声をかけられ、こちらも笑顔で挨拶をかえす。
空には雲一つなく、しかし冬の日差しはあくまで優しい。

駅の改札をくぐる頃、わたしゃ恥ずかしながら涙が出そうになっていましたよ。
あまりに穏やかなこの日常のひとこま、なんと愛おしいことでしょう。

かつての私なら嘲笑っただろうか。
安定と惰性を許さず、自らの手で叩き壊し続けていた私。
あの頃私は常に何かを渇望していた。

その「何か」とは……
更なる刺激や、社会的成功や自己実現だと当時の私は信じていたけれど
実は今みたいな生活こそが、私が真に望んでいたものなんじゃないのかなあ。

まだ業から解脱しきれてない気もしますが
今後の人生指針は
「ゆるく生きる」
これに尽きますな。